住まいを新築する時、湿気対策について考えますが、バスルーム、洗面脱衣所、トイレ、キッチンなど、水回りが中心になってしまいます。
しかし、住まいの中で、湿度が高い場所というのは、水回りだけではありません。
例えば、押入れやウォークインクロゼットなどの収納部分です。
最近は、住まいを新築する時、住まい自体に収納を多く設けて、箪笥などの収納家具をあまり置かないようになりました。
そのことで、部屋自体に湿気がたまる場所が少なくなったのですが、収納部分は比較的狭い空間なのに、服や季節用品などをぎっしり詰め込んで、扉を閉めてしまいますので、通風が悪くなります。
私の友人が住まいを新築する時、できるだけ、部屋の中に収納家具を置かずに、広々と使いたいと思い、動線を考えながら、収納スペースをつくりました。
2階のホールのすぐ横に、ウォークインクロゼットをつくり、突き当たりの壁に、縦長の窓を設置しました。
入口の引き戸を開けておくと、ウォークインクロゼットの中を風が吹き抜けていきます。
梅雨の季節などは、除湿器を動かしますが、普通は、窓を開けておくことで、十分換気できます。
2階のホールを利用して、本棚を設置しました。
最初は、書庫を作ろうと思いましたが、本は湿気を貯めてしまいますので、開放的な収納にしました。
2階のホールには採光や風通しを考えて、トップライトを設置しました。
その下に、小さな椅子とテーブルを置きましたので、そこに座って、本を読むことができます。
読んだら、すぐ、片付けることができますから、すっきりします。
1階の洗面脱衣所には、壁面に棚を作り、タオルや洗剤などを収納するようにしています。
もともと、洗面脱衣所自体の湿気が高いので、やはり、正面の壁にハイサイドライトを設置しました。
ここも入口の引き戸を開けておくことで、換気できます。
できるだけ、風を阻害しないようにしました。
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