住まいを新築する時、採光と風通しの優れた間取りを考えることで、居住性が格段に上がります。
湿気対策は、強制換気という換気扇による方法もできますが、やはり、自然換気がうまくでき、どうしても、湿気がこもる場所や湿気が大量に発生する場所にだけ、強制換気をするというのが理想です。
住まいの湿度を上げるのは、湿気を取り入れてしまう場合と、発生した湿気をきちんと外に出せない場合です。
発生した湿気を室内にためないことも大切です。
私の友人が住まいを新築した時、1つ、どうしても作りたい部屋がありました。
それは、室内物干し場です。
彼女が共働きで、夜の間に洗濯すること、彼女だけでなく、娘がいますから、夜間に外に洗濯物を干したくないこと、そして、家族皆が花粉症なので、花粉の季節には外に洗濯物を干したくないことなどが理由です。
今までは、自分たちのプライベートルームに干していましたので、北側の壁にカビが生えてしまいました。
どうしても、洗濯物から出る湿気が北側に置いたドレッサーや本棚の後ろに溜まってしまうのです。
そこで、2階の東南の角に3畳ほどの部屋を作りました。
その部屋には、トップライトを採用し、太陽光をふんだんに取り入れるだけでなく、洗濯物から発生する湿気を屋外に排出します。
トップライトなので、外出していても、開けておくことができ、もし、雨が降ったら、センサーで自動開閉するようにもなっています。
夜間、外に洗濯物を干すこともないので、下着泥棒に取られることもありません。
普段使う部屋に洗濯物を干すとなると、どうしても、湿気が大量に出てしまう上に、うまく、換気できないことが多いです。
そのため、カビなどの原因になってしまいます。
花粉の時期でも、気にせずに干すことができますから、本当に便利です。
居住空間で無用な湿気を発生させないことも大切なポイントになります。