住まいの中で、1番湿気が発生するのは、浴槽に大量の湯を入れ、シャワーを使うバスルームですが、調理も大量の水蒸気を発生させてしまいます。
最近は、LDKをワンフロアにするだけでなく、キッチンをオープンにし、ダイニングやリビングに対面させることが多くなっています。
調理によって発生する水蒸気や臭いを換気するのに、高性能の換気扇が設置されています。
もちろん、換気扇の設置は大切ですが、それと同時にキッチンの窓を考えることで、住まいの中に、水蒸気や臭いを含んだ空気を広げなくてよいです。
私の友人がすまいを新築する時、キッチンの換気について、工務店さんに相談しました。
窓で換気する時、一番効果的なのは、トップライトです。
調理をしている時の煙や水蒸気は、横に広がっていくのではなく、縦に伸びていきます。
縦に伸びて天井に達した煙や水蒸気をそのままトップライトから出すと、かなり効率が良くなります。
彼女達夫婦は料理好きで、親戚や友人が集まって、ホームパーティーもしますから、アイランド型キッチンを採用しました。
アイランド型キッチンの前に、ダイニングやリビングスペースが広がっていますから、換気がうまくできないと、ダイニングにもリビングにも水蒸気や臭いが広がっていきます。
ダイニングとリビング境目にリビング階段を設置していますから、これらの水蒸気も臭いも2階へ上がっていきます。
キッチンの上に、トップライトを設置すると、効率的に換気できますから、水蒸気や煙の発生場所近くで、集中的に換気することができます。
住まいの中の湿度が上がることを防ぐことができます。
トップライトは、効率の良い換気だけでなく、採光も望むことができます。
友人の住まいが建つ地域は、日本でも晴天率が高く、温暖な地域なので、トップライトの良さを十分に享受できます。
昼間は、照明をつけなくても、十分です。