住まいの中で、湿度の高い場所と言えば、何と言っても、水回りです。
住まいを少しでも長持ちさせるためには、水回りの換気をよく考えて、湿度を下げていくようにしなくてはいけません。
日本は、もともと高温多湿の気候ですから、敷地の土や住まいの中の空気もかなり多くの湿気を含んでいます。
水回りは、文字通り、水を使い、貯めておくこともあります。
また、水回りは、比較的、狭いスペースです。
トイレ、バスルーム、洗面脱衣所それぞれにおける換気をよく考えないといけません。
私の友人は住まいを新築する時、水回りの換気について、工務店さんに相談したそうです。
というのは、彼女が以前、住んでいた賃貸マンションでは、トイレにも洗面所にも窓がありませんでした。
バスルームには窓がありましたが、自動車や人の通行の多い道路に面していましたから、プライバシー保護や防犯上から、あまり開けておくこともできません。
単に、窓や換気扇を設置するのでなく、プライバシー保護や防犯に配慮した窓をつけることで、ある程度、自然換気ができるようにしたいと思いました。
特に、洗面脱衣所は、バスルームとセットになっているため、入浴の際の湯気などが貯まりやすく、換気しにくくなってしまいます。
そこで、洗面脱衣所自身も風通しを良くするように考えました。
洗面脱衣所へ入って正面の壁に、縦長の上げ下げ窓を取り付けました。
洗面脱衣所の入り口には、引き戸を採用しましたから、開けたままにしていても、邪魔になりません。
壁面にタオル類や予備の洗剤やシャンプーなどの収納を作りましたので、洗面脱衣所がすっきりと片付いています。
その収納のためにも、洗面脱衣所の湿気が逃げなくてはいけません。
換気扇も必要ですが、天気の良い日には、自然の風を取り入れ、自然に換気できるようにすれば、居住性も上がります。